人の生まるるや柔弱なり。其の死するや堅強なり。(老子) [本から]
人の生まるるや柔弱なり。其の死するや堅強なり。(老子「戒強七十六」) ここは「生命力にあふれた赤ん坊は柔軟性に富んでいる。死に近づけば近づくほど、人はかたくなる」というような意味です。まだ若いのに頭がかたいというのは、頭が死んでいると考えてもいいでしょう。(田口佳史『老子の無言』)
自分の経験上、人間的に素晴らしいなと思う人ほど、謙虚であるように思えます。
「しっかりしている」とされる人ほど、自分の価値観や世界観からなかなか離れることができません。
そして「しっかりしている」の先には、かならず「頑固」が存在します。
固いということは、そこで固定することになります。
もし固定するところを間違ってしまえば、後からの修正は苦労をします。
逆に、柔らかくあることは伸びしろをもたらすことでもあります。
現状に対して常に修正や成長の余地があることになります。
固定しない分、成長の可能性は無限大です。
年齢や自信、実績を積み重ねながら、尚且つ柔軟であり続ける。
この簡単なようで難しい状態の自分を維持していくための上手い方法が
何事に対しても謙虚であり続けることなのだと思いました。
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