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まるとミラクル [今日の雑感]

先日、熊本市現代美術館に 工房まる作品展 まる。てんを観にいきました。

どの作品ものびのびとした線で描いてあって、その自由な作品たちから元気をもらいました。本当に自由な作品でした。自分なんかは真っ白の紙を前にして、「自由に描いてもいいよ」と言われても、おそらくその自由をうまく満喫できません。自由に表現するということに変なリミッターがかかっている感じがします。その点、不自由があるとされる工房まるの作家さんたちの作品は、どこまでも自由でした。

辻仁成さんの小説『ミラクル』の中で、子どもにしか見えない幽霊が、少しずつ大人になろうとしている主人公にこんなことを言います。
「時間やシステムや、社会の流れに振り回されるような人生を選んだ瞬間から、おまえは私たちを見ることができなくなる。」
『ミラクル』では、主人公アルが子どもの感性が貴重で、はかないものであり、それを保ちながら成長していくことが、どれだけ難しく奇跡的なことなのかが作品全体を通して描かれています。そして、最後の方にはこんな文章があります。
奇跡というのは、目に見えるものではなく、心の内側に降る雪のようなものかもしれない。それはやがて積もり、春の訪れとともに溶けていく。


工房まる作品展 まる。てん には、そんなミラクルがたくさんありました。

maruten.JPG

熊本市現代美術館で1月9日まで、観覧無料ですよ!


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